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看護実践の科学
2006年6月臨時増刊号 / Vol.31 No.7
B5判 定価1,620円(本体価格1,500円+8%税)

特集

今日の看護指針
臨床実践能力の向上をめざして
2006年6月臨時増刊号

看護の臨床現場はかつてない「危機的状況」にあります。一方では,「過重労働の慢性化」と「看護人員不足」という大きな制度上の問題,他方ではそれとリンクするかたちでの「看護本来の力の低下・低迷」という問題です。この「状況」を前にして,「あるべき看護の基本姿勢」を再確認し,そこから制度上の要請(医療財源の逼迫という名での入院期間短縮などの様々な抑制)をチェックし,「看護本来の力」を再構築する必要があります。つまり,「状況」に左右されない看護の基盤を常に確認する志を示さなければならないのではないでしょうか。

医学領域には,年度版で「今日の治療指針」とかの表題を持つ本があります。その内容は,年々の最新の知識や情報が盛り込まれ、臨床医にとっては,常に医学の基盤を確認する「バイブル」的な機能を果たしています。

翻って看護の領域でこのような「指針」となる本はあるでしょうか。看護は医学よりも幅広い知識を要求される専門職です。人間のQOLを保証するための知識と技術が欠かせません。状況に左右されない「基盤」の持続的な確認と新たな社会的な変化に対応する智恵(知識と技術を包括した)の構築が必要です。

そこで,看護の基本姿勢・看護技術・看護管理について,基盤となる姿勢と更新した知識・情報を提供する「看護指針」を作成できないかと考え,特集としました。

[編集]
川島 みどり
井部 俊子
山西 文子
市川 幾恵

はじめに
看護指針はなぜ必要か
第1部
看護職員として必要な基本姿勢と態度についての到達目標 
・.
前説
1.
看護職員としての自覚と責任ある行動
2.
患者の理解と患者・家族との良好な人間関係の確立
3.
組織における役割・心構えの理解と適切な行動
4.
生涯にわたる主体的な自己学習の継続
第2部
看護実践における管理的側面についての到達目標
・.
前説
1.
安全管理
2.
情報管理
3.
業務管理
4.
薬剤等の管理
5.
災害・防災管理
6.
物品管理
7.
コスト管理
第3部
看護技術を支える要素
・.
前説
1.
医療安全の確保
安全確保対策の適用の判断と実施
事故防止に向けたチーム医療に必要なコミュニケーション
適切な感染管理に基づいた感染防止
2.
患者および家族への説明と助言
看護ケアに関する患者への十分な説明と患者の選択を支援するための働きかけ
家族への配慮や助言
3.
的確な看護判断と適切な看護技術の提供
科学的根拠(知識)と観察に基づいた看護技術の必要性の判断
看護技術の正確な方法の熟知と実施によるリスクの予測
患者の特性や状況に応じた看護技術の選択と応用
患者にとって安楽な方法で看護技術の実施
看護計画の立案と実施した看護ケアの正確な記録と評価
第4部
看護技術の到達目標
・.
前説
1.
環境調整技術
2.
食事援助技術
3.
排泄援助技術
4.
活動・休息援助技術
5.
清潔・衣生活援助技術
6.
呼吸・循環を整える技術
7.
創傷管理技術
8.
与薬の技術
9.
救命救急処置技術
10.
症状・生体機能管理技術
11.
苦痛の緩和・安楽の技術
12.
感染防止の技術
13.
安全確保の技術
おわりに
看護の基盤と変化する状況への看護の対応

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