新しい世紀に向けた取り組みを確認
日本看護協会平成12年度通常総会

 5月17,18の両日,日本看護協会平成12年度通常総会が,東京都渋谷区の国立代々木競技場第一体育館で開催された。南裕子会長就任後,最初となる本総会では,准看護婦養成制度一本化に向けた「対話型署名運動」の実施や同協会原宿会館の建替え計画に関連した議題,また,介護保険スタート後の活動,医療事故防止への対応など,同協会が取り組む重要課題が討議された。2日間にわたるスムーズな議事運営により,提出された第一号〜第七号の議案はすべて承認され,21世紀に向けた,同協会の取り組みの方向が確認された。参加者は代議員,一般参加者など合わせて両日とも6,000名を超えた。

 提出議題のうち,第三号議案「看護制度改正推進について」では,@看護婦養成制度の統合を実現するための活動,A看護基礎教育の大学化の促進と臨床研修の必修化に向けての活動,B保健婦助産婦看護婦法の改正に向けての活動について討議された。

 このうち"看護婦養成制度の統合"に関しては,同協会の最終的な目標が「准看護婦制度廃止」であることを改めて確認し,その点を明確にするため,提出議題に「准看護婦制度廃止をめざして」という一文を加えて承認された。一方で,准看護婦の看護婦への移行教育の早期実施を求める意見に対しては,同協会としてもできるだけ早く移行教育開始にむけて取り組みたいものの,そのためには養成停止のめどをつけるなど,状況を見極める必要があると説明した。

 "臨床研修の必修化"については,看護教育現場における実習時間の縮小傾向が続くなかで,その必要性を訴える意見が続いた。同協会は今後,臨床研修の実態を把握し,必修化実施に向けた取り組みに着手する方針としている。

 このほか,第五号議案「日本看護協会原宿会館建替え資金計画について」のなかでは,設計計画の見なおしなどにより,現時点での竣工時期は2003年6月予定であることが報告された。

 任期満了にともなう役員・理事などの改選では,松林惠子専務理事,生田惠子常任理事が退任,岡谷恵子,小野光子の両氏がそれぞれ新任されたほか,地区・全区理事,職能委員,推薦委員などが選任された。

 なお,来年度の通常総会は福岡県福岡市で開催される予定。

 総会初日の午前中に,「准看護婦養成停止を求める総決起集会」が同会場で開かれた。これは,今年1月に全国で実施された「准看護婦の養成停止を求める対話型署名運動」の締めくくりとして行なわれたもの。同運動で集まった署名は228万人分。各都道府県看護協会の取り組みがリレートークで紹介された後,「准看護婦養成停止を求める決議」を採択し,当日,厚生大臣,文部大臣に決議文を提出した。