21世紀,国民の信頼に応えるライフサポーターをめざして―日本看護協会平成16年度通常総会
2004年5月26〜27日,東京・国立代々木競技場第一体育館において,日本看護協会平成16年度通常総会が開催された。また,28日には,3会場に分かれて,保健師・助産師・看護師職能集会がそれぞれ開かれた。通常総会には全国より代議員含めて5,000余名が参加した。
開会に先立ち,今年度亡くなられた82名の方々に黙祷をささげ,開会した。
南裕子日本看護協会会長は,開会に当たっての挨拶のなかで,待ち望んでいた日本看護協会ビルが,会員はじめ関係者の支援で完成し,新たな幕開けの年であると述べた上で,今,世界各国で戦争や災害・感染症など悲惨な状況におかれている人々が大勢いること。特に南アフリカのHIV感染者の増加と残された孤児の問題など紹介し,世界に向けて看護者が看護者を助ける時代でもあると語った。また,国内においては,幼児や老人虐待の問題,社会保障の問題等々に対して,看護者自身が社会に向かって発言していかなければならない。そのためには,看護者が誇りを持って仕事ができる環境づくりが欠かせないことなど語った。
理事会・審議会など報告事項に続き,提出議題の審議が開始され,今年度の6つの提出議題はすべて承認された。
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第一号議案「名誉会員の推薦」では16名が新たに承認された。
第二号議案,本年度のスローガン,「21世紀,国民の信頼に応えるライフサポーターをめざしてネットワークする看護職」は3年間継続して提案されているが,「准看護師制度廃止」の具体的な文言を入れて欲しい等の意見が出されたが,看護制度問題は現在も今後も重要課題として重点事業に示していると回答された。
第三号議案「平成15年度事業報告」,第四号議案「平成15年度決算報告及び監査報告」では、日本看護協会で2年課程(通信制)への補助金制度を作ってほしい,また准看護師の研修に対する意見が出されたが,准看護師会員が16%程度と低いこと,また准看護師の研修については現在,各都道府県で力を入れていると回答された。
第五号議案「平成16年度事業計画」では
1.在宅医療・訪問看護の推進
2.医療・看護の安全対策と危機管理の推進
3.健康増進・次世代育成支援の推進
4.組織の強化
5.看護制度の改革推進,
6.看護職の労働環境の改善・向上
7.国際協力活動の推進
8.災害時看護支援体制の構築
の8つが提出された。
なかでも 2.医療・看護の安全対策,6.看護職の労働環境の改善・向上に関して,現在,在院日数の短縮に伴って現場での労働環境が厳しくなっていること。それに相俟って訪問看護の場も,労働環境・条件ともに改善が急がれていることなどが論議された。これに対し,訪問看護ステーションは全国で5184か所,3万人弱の看護職が働いているが,スキルアップの必要性と病院から在宅へのシフトが今後の課題であると回答がなされた。
続いて,第六号議案「平成16年度収支予算案」報告され,賛成多数で承認された。
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役員改選も行なわれ,副会長:古橋美智子氏(再任),専務理事:岡谷恵子氏(再任),常任理事:菊池令子氏(再任)・廣瀬千也子氏(再任)・漆崎育子氏(新任),助産師職能理事:遠藤俊子氏(新任),看護師職能理事:松田厚惠氏(新任)監事:小海正勝氏(再任)・高嶋妙子氏(新任)が選出された。 |