変化する時代に翔く看護教育
第36回日本看護学会―看護教育―

 8月4〜5日,栃木県宇都宮市・宇都宮市文化会館において第36回日本看護学会―看護教育(専門領域別学会長・鯉淵タツノ)が1,600余名の参加を得て開催された。

 学会テーマを「変化する時代に翔く看護教育」とし,中西睦子氏(国際医療福祉大学保健学部)が「時代の求める看護教育を」のテーマで特別講演を行なった。

 中西氏は今の時代が求めるものは複雑になってきており,矛盾した複数の要請に応えなければならない。従来の教育を根本的に考え方を変革しないと対応できないのではないかと。そして昨年から今年にかけて浮上している@制度・施策の動向,A今日の医療現場の顕著な変化として在院日数の短縮化や診療情報電子化の急速な発展,新採用者の離職率の情報,また,B学生層に起きている変化の3つの視点で検証された。その上で,今後の考え方として,層化と個別性,現実認識を促す,教育課程は個性化に応じてむしろ禁欲的に,臨地実習のあり方を見直す,リーダー資質を発掘する,など述べられた。

 また,一般演題も152題(口演・示説含め)発表された。教育方法の工夫や安全性を踏まえた技術教育の在り方,継続教育など社会・医療の変化と不可分に関わるテーマが多く見られた。

 他に教育講演:病院看護管理の進歩と看護教育(鶴田恵子・日本赤十字看護大学),シンポジウム:高度情報化時代の看護教育も行なわれた。 真夏の暑さの中,会場内も熱気ある発表・質疑が行なわれ,教育の大切さがあらためて感じられる学会であった。