臨床の看護研究に期待
第24回日本看護研究学会学術集会

 7月30〜31日,青森県弘前市の弘前市民会館,弘前文化センターを会場に,第24回日本看護研究学会学術集会が開かれた。約1,000人の参加者があった。メインテーマは「看護研究における臨床と教育の連携」。

 大串靖子氏(弘前大学教育学部看護学科)の会長講演は,戦後の看護研究の発達過程をたどりながら,大きな基礎教育の基盤の上に実践を位置づけていくことが大切であるとし,また臨床で行なわれている研究の多くが順番に割り当てられる形式で義務的に行なわれている現状に対し,臨床における看護研究の支援体制を教育現場も含めた看護界全体で考えなければならないことが指摘された。

 吉武香代子氏(千葉大学名誉教授)の教育講演は自身の研究に携わった経過をたどることによって,看護研究の今と昔を語る。1952年,日本看護協会主催の看護研究学会がスタートしたが,当時の看護学生は研究方法そのものを教えられることがなかったため,初期には医学的にめずらしい症例研究が中心であった。1967年に第1回日本看護学会が行なわれるが,ほぼ同じ時期の1968年を中西は研究元年としているという。現在の看護研究の傾向として,実践の研究が少なくなり,また研究の欠陥として臨床に影響を与えないことがあげられるという。

 「臨床における看護研究の教育サポート」がテーマのシンポジウムでは,看護婦の平均年齢が40歳を越える状況のなかで,遅々としてすすまぬ研究を外部講師の応援を得ながらもりたててきた八戸市立市民病院の経過が語られるなど,臨床における研究を,輪番制で苦しいものではなく,いきいきとエンジョイできるものにすることの必要性が語られた。

 来年は田島桂子会長(聖隷クリストファー看護大学)で7月30日〜8月1日,浜松市で行なわれる予定である。