国際的視野から21世紀へ向けての看護を語る
日本看護科学学会第3回国際学術集会

 1998年9月16〜18日,東京都・東京国際フォーラムにおいて,日本看護科学学会第3回国際看護学術集会が行なわれた。同会は日本看護科学学会が主催するもので,第1回は1992年10月(東京),その後3年に1回開かれている。

 今回は世界約14か国から,およそ800名が参加。メインテーマは「Innovation & Creativity Nursing into the 21st Century−21世紀への飛翔」。

 16日には,まず小島操子会長(大阪府立看護大学学長)により会長講演「Innovation and Creativity in Nursing and Nursing Education」が行なわれた。

 小島氏は,看護に期待される変革として,健康の自己管理,病気(癌)との共生,治療方針の自己決定などを可能にすることだという。また,革新的で創造的な看護婦の役割として,生活様式や行動をもとにした疾患の予防,癌患者へのサポート,患者の権利擁護・倫理的問題のコーディネーションなどをあげ,小島氏の臨床・教育での経験をふまえた,将来へ向けての看護の方向性を示した。

 また同日の駅伝シンポジウムTでは,「Nursing care system and culture」をテーマに,台湾,フィンランド,日本,アメリカの4か国からの演者の発表があった。それぞれの国でのホームケアサービスについて説明し,ケアシステムの開発や,その際に文化的背景を考慮することの必要性などが浮き彫りにされた。

 その他,一般演題(口演142題,示説87題),ワークショップ,インフォメーションエクスチェンジ,パネルディスカッションなど,内容は盛りだくさん。世界各国から参加した看護職の,活気ある意見交換がなされていた。