助産婦100年の歴史を振り返る
産婆規則制定100周年記念式典・フォーラム
1999年9月19日,有山記念館(東京都文京区)において「産婆規則制定100周年記念式典・フォーラム」が開かれた。助産婦の職能・教育・学術を代表する日本助産婦会,日本看護協会,全国助産婦教育協議会,日本助産学会,全国助産婦教育研究会の5団体による共催。約270名の参加者があった。
1899(明治32)年,助産婦の業務・資格・教育の法律である「産婆規則」「産婆試験規則」が制定され,わが国における助産婦の本格的な発展の起点となった。その制定100年を記念して,助産婦の歴史を振り返り,これからの助産婦のありかたを考えようというもの。
共催団体を代表してあいさつに立った石塚和子氏は,1955(昭和30)年に約55,000人いた助産婦は,1996(平成8)年には23,000人に,また前者のほとんどが開業助産婦だったのに対し,1996年のそれは2,500人に激減している現状を述べ,助産婦がマンパワーの減少と業務上の問題を抱えていることを指摘した。
一方で,母子保健事業の市町村への移管,低用量ピルの解禁など,狭義の助産にとどまらない性と生殖を中心にした女性の健康問題に関する支援者としての助産婦の役割は,ますます重要になっており,カウンセリング技術を身につける,専門職同士の連携をすすめるなど,専門性をより高めていく必要があると述べる。
特別講演の「『産婆規則』制度誕生の経緯」では高橋みや子氏(山形大学医学部看護学科)が明治政府による近代産婆教育資格・業務制度の方針が示された「醫制」に至る経過などから,多くの先人の努力があったことが,また「『保健婦助産婦看護婦法』制定と助産婦」では金子光氏(元衆議院議員)が戦後,GHQ(連合軍総司令部)は看護教育をすべて大学教育にする方針だったなど高い看護政策をもっていたことが紹介された。
フォーラム「助産婦の将来展望」では,開業助産の地域ネットワークづくりや,施設での助産婦活動の展開,助産婦への期待などが語られた。
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