2019年6月号掲載
物見遊山のフラヌール または聴かずに死ねるかクラシック その16
中木 高夫 看護ウォッチャー 
パリ⑤

パリを遊歩したドイツの哲学者は複製技術時代の芸術を考察しましたが,やっぱり本物に触れるのが一番ですよねDr.NAKAKI! ルーブル美術館は,出会いの聖なる一回性を抱える檻なのでしょうね。


11月27日(月)
 パリ6日目。朝食を済ませて,ちょっとメールを書いていたら,9時半になったので急いでルーブル美術館へ。ルーブル美術館は火曜日休館なので今日はOK。
 入口はどこかと探したら,目の前の「カルーセル」というところに「ルーブルへの入口」と書いてありました。地下に行くエレベーターでちょっとだけセキュリティチェック。テロの街パリ!
 下に降りて行くにしたがってびっくり。なんと近代的な豪華地下街がありました。まだ店は開いていない時間ですが,ショーウィンドウもお店も灯りはついています。
 かなりの列ができていました。仕方がありません。
 ところが,しばらくしたら中国人のご一行様が来て,ルーブルの係員は別の列をつくりました。まあ,特定の通路だけが伸び放題だとその通りの店に迷惑がかかるからでしょう。でも,なんか納得がいきません。
 しばらくすると本格的なセキュリティチェックのところに来ました。なんと! 空港にある金属探知機が1台だけです。そら混むわなあ! なんとか増やさなアカンで! マクロン大統領!
 外観はお城のようですが,なかは近代的です。ちょっとイヤですね。
 なかに入ると広い空間に彫刻が散在しています(写真1)。しかし,リシュリュー館側に入ったら反対側に行けません。係員に尋ねると「右へ行って,右へ行って,右へ行ったらよろしい」と言います。ところが行けません。
写真1 ルーブル美術館内部の広い空間
 そのうち同じ係員とすれ違い「行けない」と言うと一緒について来てくれました。結局,彼女が行けると言ったところはシャッターが降りていたので行き止まり。地下まで降りて,反対側の入り口から入ったら大丈夫でした。
 ところで美術のほうですが,中学生のときから美術小僧だったので,いままでに「ミロのビーナス展」や「モナリザ展」「ルーブル美術館展」で見たものがたくさんありました。だからあまり面白くない。いちおうは写真をとりましたが(写真2~6)
 うらやましかったのは,小学生低学年ぐらいからルーブルに来て,本物を前にして先生から説明を聞いているのです(写真7)
 3時間半くらいでザッと見て回ってしまいました。それにしてもスカラベはどこにあったのだろう? 見逃したのかなあ。
 ルーブルを出て,対岸のオルセー美術館に行こうと思って外に出たらかなりの雨。今日はこれでホテルで休憩しようと,2時ごろに帰ってきました。
 というわけで今回はYouTubeは,なし。
写真3 サモトラケのニケ(Nikeはナイキの商標の由来)
写真2 ミロのビーナス
写真4 ボッティチェッリ(ホッとします)
写真5 モナリザ
写真6 こんなのもありました(古代エジプト)
写真7 本物の前での授業

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